2つのマトロイド $M_{1} = (E, \mathcal{I}_{1}), M_{2} = (E, \mathcal{I}_{2})$, $\mathcal{I}_{1}$ に関して独立な集合 $I_1$, $\mathcal{I}_{2}$ に関して独立な集合 $I_2$ で $I_1 \cup I_2 = \emptyset$ を満たすものが与えられたとき,$I’_1 + I’_2 = I_1 + I_2 + \{ e \}$ を満たす新たな排反な独立集合 $I’_1, I’_2$ を見つけるアルゴリズム.特に重み最小の $e$ から貪欲に追加を試すことで,「合併したマトロイド」の最小重みサイズ $k$ 独立集合が $k = 1, 2, \dots$ について順次求められる.
このグラフで $s$ から $t$ への最短路を求め,$s$ の次に通った要素が新たに追加される($s$ から $t$ に到達不能ならば $I_1 \cup I_2$ は既に合併したマトロイド上の最大独立集合である).それ以降に通った要素は既に $I_1$ または $I_2$ に含まれているが,これらを集合間で出し入れすることで $I_1$ と $I_2$ の独立性が保たれる.